オリジナル洗面台製作<アンティーク家具を大改造編>
 オリジナル洗面台の製作をご依頼いただきました。

最初のご連絡は「アンティークの三面鏡ドレッサーを洗面台に改造したい」というお問合せでした。本物のアンティーク家具であっても天板を作り直すだけならまず問題は無いと思います。しかし!洗面台に改造とは?しかも三面鏡とは?

最初のお問合せでお仕事をお断りすることは滅多に無いのですが、さすがにお引き受けを躊躇しました。そんな気持ちを察したのか、お客様からの一言「ウェブコンさんなら面白がってやってくれると思った・・・」殺し文句に殺されました^^ 

聞けば三面鏡はもう買ってある、そして洗面台への改造を引き受ける業者が見つからない、しかも私達なら面白がりそうだと言ってくれている、やる気マンマンで下見に伺った先は、アンティーク家具屋さんの「ジェオグラフィカ」さんの工場です。洗面台に改造するための分解方法を教えて欲しい旨を伝えると、なんと目の前で三面鏡を取り外して見せてくれました!これにはビックリ!そして感謝!これなら仕事をお引き受けできると確信しました。皆さん!アンティーク家具を買うならジェオグラフィカさんでどうぞ!間違えないですよ!

アンティーク洗面台製作ビフォー

さて、こちらが問題のアンティーク家具、三面鏡ドレッサーです。置いてある場所は洗面台の設置場所です。元々の洗面台は・・・そう、こちらのお宅は新築時にどうしても気に入った洗面台が見つからず、洗面台無しで住み始めていたのです。そのため照明と照明スイッチの位置、コンセントの位置、給排水管の位置がテキトウに取り付けられていました。洗面台製作の前にこれらを何とかしなければなりません。


リフォーム照明移設

漆喰仕上げの壁には照明・スイッチ・コンセントの穴が大きく開いていましたので、単純に位置を変えるわけにはいきません。そこで杉板を白いワックスで仕上げてアンティーク洗面台に似合う化粧パネルを作り取り付けました。


アンティーク三面鏡分解

取外した三面鏡と照明です。ジェオグラフィカさんのおかげで少しの迷いもなく外せました。


アンティーク三面鏡切断

元のドレッサー天板を切断開口しました。とても硬いムクの板でした。「いい木だなー」と大工さんが言ってました。大工さんも珍しい仕事を楽しんでいる模様です。


アンティーク家具に御影石天板設置

天板を載せて三面鏡を組み直しました。これで完成・・・ではありません。家具の足を見て下さい。天板の重量(約50kg)にはなんとか耐えていますがとても不安です。なんとかしなければいけません。


アンティーク洗面台

アンティーク洗面台の下部補強

家具の下の箱にご注目下さい。この中には洗面台を壁に固定し、なおかつ御影石の天板を直接床から支える補強の足が垂木で組み立てられています。
また、排水管の位置調整のために露出した塩ビ管がこの中に居座っていますので、その目隠しも兼ねて、タイル状の安価な御影石を貼り合わせたパネルを作って覆いました。
点検口のフタは先ほど切断したこの家具の天板で作っているため、色合いが完璧に合っています。


洗面ボウル一体の御影石天板

天板はパープルブラウンの御影石「G664」を使用して、洗面ボウル一体型で製作しました。これは板材から製作する天板と異なり、かたまりの石材から全てを削り出した一体物です。

天板表面は本磨きの一歩手前の「水磨き」でマットな仕上がりとし、洗面ボウルの内側だけは「ジェットバーナー」仕上げでザラザラとしました。これはアンティーク家具にピカピカの本磨きが似合わないという施主様のこだわりを形にしたものです。

エッジ形状はジェオグラフィカさんの工場で見た大理石の家具を参考にしました。

はっきり言って力作です。ちょっとマネできないと思います^^


洗面台リフォーム完成

完成です!世界にたった一つ、まさにそんな洗面台が出来上がりました。壁のパネルも意味があるでしょう?実にカッコいいです。施主様の素晴らしいセンスとこだわりが無ければ出来なかった仕事です。こんなに楽しい仕事のチャンスを頂けたことに大変感謝しています。

このような難易度の高い仕事でも喜んでお引き受けいたします。ぜひお気軽にご相談下さいね。



今回のリフォームに使用した天板

サイズ:1,380×625×20/前垂れ+40mm/デッキ+20mm/洗面ボウル/全て一体型
石種:G664(御影石)

水栓:イブキクラフト



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